コラム

B型肝炎の予防をしましょう2016年10月

 平成28年10月よりB型肝炎予防接種が定期接種となりました。B型肝炎は以前から乳幼児期に予防接種を受けることが望ましいとされてきましたが、今回定期接種となったことで、今年度生まれ以降のすべてのお子さんが予防接種を受けることができるようになりました。

 では、B型肝炎とはどのようなものでしょうか?

 B型肝炎は、B型肝炎ウィルスに感染することにより発症する肝臓の病気です。感染により急性肝炎や慢性肝炎、肝硬変、肝がんなどさまざまな肝臓の病気を引き起こすリスクが高くなります。なお、肝炎ウィルスには他にA型やC型などがあり、それぞれ感染経路も発症後の経過も異なります。B型肝炎の感染経路は、母から出産時に子供に感染する垂直感染と、血液や濃厚な接触(性行為など)を介して感染する水平感染があります。垂直感染に関しては、出生時からの免疫グロブリンの投与やワクチン接種により現在はほとんど予防することができるようになっています。その一方で、水平感染に関しては、小児期の家庭内感染や、ピアスの穴開け、タトゥー(刺青)、性交渉などからの感染がいまだに起きており、これらの予防が今後の課題となっています。また、B型肝炎の感染は一過性の感染に終わる一過性感染と、生涯にわたり感染が持続する持続感染があります。出生時や幼少時に感染した場合は持続感染になりやすく、将来的に慢性肝炎や肝硬変の発症リスクが上がるとされており、そのため幼少時からの感染予防が非常に重要です。

 今回、生後2ヶ月~9ヶ月のお子さんに対してB型肝炎の定期接種が開始されましたが、それ以外の方にとってももちろん予防は重要です。平成28年3月以前に出生したお子さんや成人の場合は、任意接種となり、回数は定期接種と同様に初回、1ヶ月後、6ヶ月後の3回接種になります。とくにB型肝炎の感染リスクが高い医療従事者、介護従事者、警察官、消防士、B型肝炎キャリアと同居する家族などはワクチンによる予防接種が推奨されています。

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