堀ノ内クリニック

コラム

頭痛…どんな病気の可能性があるの?2017年12月

 3人に一人は頭痛もちといわれており、頭痛はとてもありふれた症状です。頭痛になると脳の病気を心配される方が多いのですが、実際には緊張型頭痛や片頭痛などの脳そのものの病気とは関係のない頭痛であることがほとんどです。しかし、中にはくも膜下出血などの危険な病気が原因となることがあり、注意が必要です。

緊張型頭痛

頭痛の原因として最も頻度が高く、頭痛の原因の約80%を占めるとされています。しめつけられるような後頭部の痛みが特徴的で、首の後ろの痛みや肩こりを伴うことも多いです。肩から後頭部にかけての筋肉の血流が悪くなり、筋肉がこることにより発症し、運動不足やデスクワーク、ストレスなどが悪化の原因になります。適度な運動やストレッチ、マッサージを行うことで症状は改善します。症状がひどい場合は鎮痛薬や筋肉の血流を改善する薬が処方されます。

片頭痛

ずきずきと脈打つような片側の頭痛発作が特徴的です。女性に多い頭痛です。歩いたり階段昇降をしたりといった日常的な動作により頭痛が悪化し、ひどい場合には日常生活に支障が出ます。頭痛発作中に音や光、においに過敏になったり、気分が悪くなって吐いたりすることがあります。閃輝暗点(キラキラした点やギザギザの光が見えたり暗くなったりする)などの前兆を伴うこともあります。症状が軽度であれば鎮痛薬、中等度以上であればトリプタン系薬剤が処方されます。

群発頭痛

1年~数年のある特定の時期に強烈な痛みが群発することが特徴です。目の奥をえぐられるような強烈な頭痛とともに目の充血、流涙、まぶたのむくみなどがあらわれます。治療には酸素吸入やトリプタン系薬剤の注射を行います。

危険な頭痛

くも膜下出血、脳出血、髄膜炎などの脳の病気が原因の場合は緊急性が高く、命にかかわる危険な頭痛です。頭痛とともに意識がもうろうとしたり麻痺症状などの神経症状を伴うこともありますが、頭痛のみで発症することも多いため、注意が必要です。 危険な頭痛の徴候としては、

・今までに経験したことのないひどい頭痛
・突発する頭痛
・悪化する頭痛
・意識がもうろうとする、麻痺症状、ふらふらしてまっすぐ歩けないなどの神経症状

などがあります。これらにあてはまる頭痛の場合はすぐに救急外来を受診して下さい。

その他の頭痛

その他の頭痛の原因としては、緑内障、副鼻腔炎、脳腫瘍、三叉神経痛、頸椎症、かぜや感染症、二日酔い、不眠などがあります。

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